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ジョージが使用したフェンダー・テレキャスターは限定生産「オール・ローズ・テレ」

フェンダー・テレキャスター
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ビートルズ後期になるとデビュー前~中期までメインで使用していた「ホロー・ボディ・タイプ」のE・ギターから、すっかり「ソリッド・ボディ・タイプ」に持ち替えたジョージ。そのギターの中のひとつにフェンダー者のテレキャスターがあります。ジョージが使用したことで有名なフェンダー・テレキャスターは、いわゆる「オール・ローズ・テレキャスター」。映画「レット・イット・ビー」でも使用しているので、ご存知のファンの方も多いと思います。

フェンダー・テレキャスター

テレキャスターは、フェンダー社が1949年頃発表した現在に至るまでのE・ギターの「元祖」ともいうべきソリッド・ボディのE・ギターです。しかしながら、はじめからモデル名が「テレキャスター」という名前だったのではなく、「エスクワイア」⇒「ブロードキャスター」⇒「テレキャスター」へと名前が変わりました。

一説によると「ブロードキャスター」というモデル名は当時すでにグレッチ社が同名のドラムスを発表していたので、モデル名を「ブロードキャスター」⇒「テレキャスター」に変更(改名)したといわれています。

また一説には「世界初のソリッド・ボディのエレキギター」という説もありますが、実際にはリッケンバッカー社が1930代にソリッド・ボディのE・ギターを発表しているので、この説はあまり正確ではありません。ただ、テレキャスター発表後に続く同社のストラトキャスターや、ギブソン社のレス・ポールなど、現在私たちがイメージするE・ギターの「元祖」であったことは、テレキャスターのボディ構造や電気回路、制作過程などを考慮すれば、いわゆる「元祖」という考えは決して過言ではないでしょう。

フェンダー・テレキャスターの特徴

フェンダー・テレキャスターの特徴としては、シングルタイプ・ピック・アップ×2(フロント、リアは別の物)、ワン・ボリューム、ワン・トーン、3ポジションのトグル・スイッチが基本のE・ギターで、「ノーマル・テリー」とも呼ばれています。

サウンドの特徴は、シングルタイプのピック・アップが活きるストレートでブライトな高音が特徴。テレキャスターのはっきりとした硬い音質はギター・ソロはもちろん、コード・カッティングにもピッタリです。そのせいもあってか、ギターを弾きながら歌うスタイルのボーカリストからも熱い支持を得ています。

また、テレキャスターにはいくつかのモデル(タイプ)があり、基本的なテレキャスター(ノーマル・テリー)は、ソリッド・ボディですが、ボディの中身が空洞(シンライン/ボディ上部にホール)のモデルや、フロント・ピック・アップがハムバッカータイプの「カスタム」、フロント&リアがハムバッカータイプの「デラックス」など(電気系統もノーマルとは異なる)があります。

テレキャスターをプレイしているミュージシャンは数多くとてもこの記事では書ききれませんが、超有名なミュージシャンとしては、ジョージをはじめ、ローリング・ストーンズのキース・リチャーズ(フロントPUをハムバッカータイプに変更&カスタムなど)、レッド・ツェッペリンのジミー・ペイジなどが使用しています。

ジョージが使用したテレキャスターは「オール・ローズ」モデル

ジョージが使用したテレキャスターは、1968~69年に制作されたちょっと特殊なモデルで、ピックアップや電気系統は「ノーマル・テリー」とほぼ変わりなく、そのサウンドもノーマル・テリーと大差ありません。ただ、ジョージの使用したテレキャスターは、木材質がすべてローズ・ウッドで作られており、ボディはローズ・ウッドの2枚(メイプル板が破産である)合わせ(ローズ・ウッド同士の接着が困難なため)メイプル板が挟んである)、ネックと指板はローズ・ウッドで一体化(ワンピース)という仕様になっています。ボディ・カラーもローズ・ウッドの木材そのものです。ただ、塗装の有無はちょっと微妙で映画や写真を見ると「つや消し」っぽく見えるのですが・・・よくわかりません。

オール・ローズのテレキャスターは、近年「ジョージ・ハリスン」モデルとして限定発売されています。「ジョージ・ハリスン・モデル」のほうは、ボディの軽量化のために空洞が設けられいますが、ジョージが使用したものには空洞はないようです。

テレキャスター・サウンドをビートルズの曲で聴くには?!

ジョージがこのオール・ローズのテレキャスターを使用しはじめたのは、おそらくアルバム「アビー・ロード」の頃からです。「アビー・ロード」に収録されている曲の中では、リンゴがリード・ボーカルの曲「オクトパス・ガーデン」でイントロ部分をフロント・ピックアップ、ソロなどをリア・ピックアップで弾いているのではないかと思われます。

また、映画「レット・イット・ビー」では、屋上ライヴやスタジオでジョージがオール・ローズ・テレキャスターを弾いているのがわかります。ですから、基本的にアルバム「アビー・ロード」と「レット・イット・ビー」ではジョージはこのオール・ローズ・テレキャスターをメイン・ギターとして使用していたと考えられます。

おまけ

フェンダーのオール・ローズといえば、このジョージのオール・ローズ・テレキャスターが有名ですが、もうひとつ割と有名なのがオール・ローズの「ストラトキャスター」。一説にはオール・ローズのテレキャスターはジョージのために、そしてオール・ローズのストラトキャスターはあの「ジミヘン」こ、とジミ・ヘンドリックスのために制作されたといわれています。

ただ、テレキャスターのほうはジョージが使用している映像まで残っているのでその姿形や音までわかるのですが、ストラトキャスターのほうは、その存在(ギター)は確認されているようですが、実際にジミ・ヘンドリックスの手に渡り、プレイをしたかどうかについてははっきりとわかっていないようです。

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