PR

ポールが入手した?「ギブソン・ファイアーバードⅦ」

ギブソン・ファイアーバードⅦ
記事内に広告が含まれています。

ビートルズでポールがプレイする楽器といえば、まず「ベース」というイメージですが、ポールは元々ギターをプレイしていたということもビートルズファンならご存知の方も多いはずです。ビートルズにリンゴが加入する以前のレコード・デビュー前ピート・ベストがドラマーであった頃は、ベースを担当していたの夭折したスチュアート・サトクリフであり、ポールはギターを弾いていました。

ただ、メジャー・デビュー後のポールの担当(メイン)楽器はベースなわけで、ビートルズ活動中にどんなギターを使用していたかは「?」の部分が多いです。今回、この記事ではその中でもあまり知られていないと思われるポールが1965~6年頃手に入れたといわれている「ギブソン・ファイアーバードⅦ」について書いてみたいと思います。

ギブソン・ファイアーバード

ギブソン・ファイアーバードⅦの前に、まず簡単に「ギブソン・ファイアーバード」について書いてみると、ギブソン・ファイアーバードは、、ギブソン社から1963年に発表されたのエレクトリック・ギターです。

1963に最初のファイヤーバードがスペック違いのI、III、V、VIIの4タイプ発表しています。そして、1966年 モデルチェンジされ「ノンリバースモデル」となり、1963年同様にI、III、V、VIIの4タイプ発表されています。1969年に生産中止になりましたが、1972年 リバースモデルのファイヤーバードVが限定再生産されて以降、現在に至るまでマイナーチェンジされ発売されています。

ギブソン・ファイアーバードの特徴

ギブソン・ファイアーバードの特徴としては、まずその独特なボディ・スタイルが挙げられます。ギターを正面から見ると右側のボディが左側のボディよりも上に突き出ている形状(リバース・ボディ)になっています。現在、一般的にファイアーバードと呼ばれているのはこのリバース・ボディ・タイプです。それに対して、1966年にモデルチェンジされたものは「ノンリバース」と呼ばれています。

リバース・タイプのファイアーバードには、「ミニ・ハムバッカー」というピック・アップが搭載されていて、I、III、V、VIIの4タイプによりピック・アップの搭載数に違いがあります。

一方、ノンリバース・タイプのファイヤーバードI、IIIにはギブソン社の代表的なピック・アップである「P-90」が搭載されています。ノンリバース・タイプのファイヤーバードIには「P-90」をふたつ、IIIは3つ搭載。Vには「ミニ・ハムバッカー」をふたつ、VIIには3つ搭載されています。

ピック・アップが2つ、3つ搭載されたタイプの、コントロール部分は、同社のレスポールなどと同じ2ボリューム、2トーン、ピック・アップ・セレクタースイッチとなっています。

ファイアーバードのサウンドの特徴は、ピック・アップ「P-90」は低音も効いた太い音が特徴。一方、「ミニ・ハムバッカー」の方は、ギブソン社製に多く用いられているハム・バッカー・ピック・アップよりもシャープな音質を持っています。

ファイアーバードをプレイしているミュージシャンとしては、ブルース・ギタリストのジョニー・ウィンターが特に有名で、彼こそが一度は生産中止になったファイヤーバード再熱の火付け役になったといわれているそうです。

ビートルズ活動期(同時期)のミュージシャンで代表的なのはローリング・ストーンズのブライアン・ジョーンズ、キース・リチャーズなども1966年前後のプロモーションビデオや写真で使用しているのが確認できます。

ポールが入手したファイアーバードⅦは「ノンリバース」モデル

ポールが入手したギブソン・ファイアーバードⅦはノンリバース・タイプで、アルバム制作時期としては「リボルバー」を制作していた頃だといわれています。ただ、残念ながらこのファイアーバードⅦがどの曲で使用されたかについてははっきりと分かっていないようです。

また、ポールが入手したノンリバース・タイプはギブソン社が当時思ったよりも人気が出ず、どちらかといえば「不人気なモデル(ギター)」だったようです。ただ不人気とはいっても、ストーンズのブライアン・ジョーンズはリバース&ノンリバース両方使用していたような気がするので、実際はどうだったのかは不明です。

個人的にはリバース・タイプのファイアーバードはもちろん見栄えがしてカッコイイですが、ポールが入手したというノンリバース・タイプも悪くないというか個性的でカッコイイと思っています。ただ、ノンリバース・タイプの方は見ようによっては、フェンダー社のE・ギター「ジャズマスター」や「ジャガー」に雰囲気が似ているような気がします(あくまでも雰囲気ですが・・・)。このあたりが当時、今以上にライバル関係であったであろうフェンダー社のギターに勝てずに一旦生産中止になった原因なのかも?と勝手に思っています。

コメント

タイトルとURLをコピーしました