ギブソン・レス・ポール

レボリューションのPVで有名なジョージのレス・ポール「Lucy(ルーシー)」

 
ビートルズでギブソン・レス・ポールといえば、やはりジョージがビートルズ後期に弾いていた通称「Lucy(ルーシー)」でしょう。ビートルズ時代のジョージの名曲「ホワイル・マイ・ギター・ジェントリー・ウィープス」のいわゆる「泣き」のギター・ソロはこの「Lucy(ルーシー)」でジョージの親友エリック・クラプトンが弾いているということは有名な話です。

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ギブソン・レス・ポール

ギブソン・レス・ポールは、フェンダーの「ストラトキャスター」と共に、エレクトリック・ギターの代表格ともいわれているギターです。

「レス・ポール」は、ギブソン社の最初のソリッド・ボディー・タイプのギターで、ギブソン社から、1952年に発表された「レス・ポール」が、後の1954年に発表された「レスポール・カスタム」「レス・ポール・ジュニア」と区別するために、1958年から「レス・ポール・スタンダード」という名前に代わっています。

ギブソン・レス・ポールの特徴

レス・ポールの基本的なスペックは、バイオリンのようにカーブしたメイプル・トップに2つのハムバッカータイプのピック・アップ、チューン・O・マチック・ブリッジとストップ・テールピースといった感じです。また、ネックの長さは俗に「ギブソン・スケール」と呼ばれるミディアム・スケールで、フェンダーの約648mmより短い約628mmとなっています。

レス・ポールの見た目の特徴ともいえる「サンバースト・フィニッシュ」ですが、これは1958年にそれまでの「レス・ポール(ゴールド・トップ)」から「レス・ポール・スタンダード」に名称が代わったのと同時にカラーリングも変更されました。1958~1960年にかけて製造されたレス・ポール・スタンダードの色は、チェリー・サンバーストのみで、この頃の赤色は退色しやすく現在ではほとんど変色(特に58年型)していまっていて(黄色っぽく見えたり、個体によってさまざまに変色)、ミュージシャンのみならず、ギター・コレクターからもとても人気の高い機種となっています。

ジョージのレス・ポールには諸説あり謎めいている

ジョージが使用したレス・ポール、通称「Lucy(ルーシー)」には諸説あるのですが、1957~1960年までに製造されたレス・ポール・スタンダードの中の1つのギターであることは間違いないと思います。また、元々このレス・ポール・スタンダード「Lucy(ルーシー)」は、エリック・クラプトンが購入したギターで、それを親友であるジョージにプレゼントしたものだといわれています。

ジョージが使用した「Lucy(ルーシー)」には諸説あるのですが、もっとも多く語られている説として「Lucy(ルーシー)」は1957年製のレス・ポール(ゴールド・トップ)であり、それをあの「赤っぽい色」にリフィニッシュしたレス・ポールであるという説です。他の説では、ジョージのレス・ポールは、1958~60年までに制作されたチェリー・サンバーストのいわゆるレス・ポール・スタンダードが退色してあの「赤い」色になったのだという説、1957~58年までに制作されたレス・ポール・スタンダードの中にごく稀ではあるが、トップもネックやボディーと同じマホガニーで作られたものがあり、それがあの珍しい「赤っぽい色」になったのだという説もあるようです。

私個人の考えとしては、レス・ポールは、1958年からボディーカラーが(チェリー)サンバースト(いわゆるレス・ポール・スタンダード)となり、トップのメイプル・トップの継ぎ目が中央になるのですが、ジョージのLucy(ルーシー)は、継ぎ目が正面から見て左側にあります。1957年製のゴールド・トップのレス・ポールの場合、必ずしもトップの継ぎ目が中央とは限らないようなので、元々は1957年製のゴールド・トップのギターを赤色にリフィニッシュしたという説が最も理にかなっていると思われます。

また、ジョージの使用したレス・ポール「Lucy(ルーシー)」のヘッド部分のペグは、オリジナルのクルーソンからグローバーに変更されています。

Lucy(ルーシー)独特の「赤色」の秘密は?!

ジョージのレス・ポール「Lucy(ルーシー)」といえば、やはりあの独特の「赤色」が気になるというファンの方が多いのではないかと思います。

「Lucy(ルーシー)」独特のあの「赤色」は、リフィニッシュの際に、当時同じくギブソン社で製造されていた「SG」のチェリー・レッドを利用したものだといわれています。また、色合いがSGと違うのは、SGはマホガニー、レス・ポールはメイプルという「材質」の違いと、元々の木材の色や塗装の仕方(処理)によって違いがあるからだといわれています。

参考までに、ジョージの「赤い」レス・ポール・スタンダードがなぜ「LUCY(ルーシー)」なのかというと、「赤毛」で有名なコメディアン「ルシル・ポール」さん(ルシル⇒ルーシー)にあやかって名付けたそうです。

Lucy(ルーシー)のサウンドをビートルズの曲で聴くには?!

ビートルズの曲でこのLucy(ルーシー)のサウンドを聴くのに一番いい曲はやはりエリック・クラプトンがプレイしている「ホワイル・マイ・ギター・ジェントリー・ウィープス」のギター&ソロでしょう。

ジョージ自身も「ホワイル・マイ・ギター・ジェントリー・ウィープス」が収録されている「ホワイトアルバム」からそれ以降のアルバムでLucy(ルーシー)をプレイしていたと思われます。

この頃(ビートルズ後期)のジョージは、デビュー当時からプレイしていたリッケンバッカーやグレッチ、エピフォン・カジノに変わり、すっかりフェンダーやギブソンのギターをプレイするようになっていました。

この頃のジョージがアルバムで使用していたと考えられるE・ギターは、このギブソン・レス・ポール「Lucy(ルーシー)」、それともう1本のギブソン「SGスタンダード」、「アビー・ロード」や「レット・イット・ビー」で登場するあのオールローズのテレキャスターが主に考えられます(ストラトキャスターも使っていたかも?)が、どの曲で「Lucy(ルーシー)」を弾いていたかまでは残念ながら私にも「この曲!」と断定まではできません。

ただ、E・ギターを弾いている、また弾いていた経験のある方なら、ピック・アップの違い(シングルタイプかハムバッカータイプ)で聞き分けられるかもしれません。ギブソンの「SG」と「レス・ポール」の聞き分けは同じハムバッカータイプなので、アルバムの音だけでは聞き分けづらいですが、テレキャスター(シングルタイプ)は明らかに違うので色々な曲を聴き比べてみるとおもしろいかもしれません。

ただ、もちろんビートルズはジョージだけでなく、曲によってはジョンも(ポールも)E・ギターをプレイしているので、それをお忘れなく!

 

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