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ジョージとリンゴはカントリーが大好きだったのかもしれない?!

サウンドルーツ
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ビートルズ・サウンド(特に初期)といえば、「R&R」と「R&B」の影響を受けた・・・だと思いますが、もうひとつ忘れてはならないのが「C&W(カントリー&ウエスタン)」の要素です。

ジョージとリンゴはカントリーが大好き?!

ビートルズのカバー曲やそのサウンドの中に、C&W(カントリー&ウエスタン)の要素が感じられるのは、ジョージとリンゴが取り上げている作品がほとんどです。特に、初期のジョージのギター・リフやソロ、リンゴがリード・ヴォーカルをとっているカバー曲の多くは一聴してC&Wの影響を受けているとわかる曲が多いです。

チェット・アトキンスをコピーしまくっていたジョージ

チェット・アトキンスは、カントリー・ミュージックだけにとらわれずフォークやポップ・ミュージックシーンでも活躍したギタリストです。

特に、初期の頃のビートルズの作品、ジョージのギター・プレイ中にチェット・アトキンスの影響が「モロに」感じられます。リンゴがリード・ヴォーカルをとっていた曲をはじめとして、有名な曲では「オール・マイ・ラヴィング」のギター・ソロなどは、ジョージのチェット・アトキンス風ギター(チェット・アトキンス奏法)が上手くマッチしています。

チェット・アトキンスの影響は初期のビートルズの曲のジョージのギターにもあらわれていて、初期のジョージはグレッチのチェット・アトキンス・モデルというギターを使っていたほどです。

一番C&Wを感じるのはやはり「リンゴ・スター」

リンゴがリード・ヴォーカルをとっている「アクト・ナチュラリー」や「ハニー・ドント」「マッチ・ボックス」また「消えた恋」などはカバー、オリジナル作品ともに一発でC&W調だとわかります。

これらの曲の中で「ハニー・ドント」「マッチ・ボックス」という作品は、カール・パーキンスというロカビリー・シンガーの作品です。カール・パーキンスのギター奏法は、後出のチェット・アトキンスに近いカントリータッチのギター・プレイでした。

ジョージのたどたどしい(?!)チェット風ギターとリンゴのとぼけたヴォーカルの組み合わせが、いわゆる「ビートルズ風のカントリー」というところでしょうか。

「レノン&マッカートニー」に感じる「C&W」要素

ジョン・レノンとポール・マッカートニーの2人からは、リンゴやジョージとは違い、これは明らかにC&Wの影響を受けているとうものは少ないように感じます。少ない中からひとつあげれば「モロにカントリー」ではありませんが、エヴァリー・ブラザース風のコーラス・ワークをあげられるでしょう。

エヴァリー・ブラザースは、50年代後半に活躍したコーラス・デュオで、それ以前のジャズ的なコーラスではなく、ブルーグラスやカントリー的なシンプルで力強いコーラスが魅力でした。

ビートルズ(レノン&マッカートニー)の作品では、「今日の誓い」「ジス・ボーイ」「アイル・ビー・バック」などの曲中のコーラス・ワークに「エヴァリー・ブラザース風」を感じることができます。

ビートルズのカントリー・テイストといえばやはり「リンゴ」

ただ、リンゴやジョージ、そしてレノンやマッカートニーにしてもC&W独特の歌い方やフィーリングまでは「マネ」をしておらず、あくまでのビートルズ・サウンドのバリエーションのひとつとして取り入れられているといった感じでしょうか。

ビートルズのメンバーの中で一番のカントリー好きはやはりリンゴかもしれません。70年に発表した「ボークー・オブ・ブルース」というソロ・アルバムはもろにC&W趣味丸出しです。

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