ビートルズがボブ・ディラン(Bob Dylan)からの受けた影響

昔、ジョンはこんな事を言っていたといいます。「私は偉大なアーチストに接したり実際に会ったりすれば、その相手を好きになります。短い期間ですがその相手に対して狂信的になり時には真似をしてみたりもしかねません」と。

ジョンにとってボブ・ディランはその「偉大なアーチストの一人」であったことは間違いありません。

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ビートルズ、特にジョンに影響を与えたボブ・ディラン

近年、歌手としては初めてノーベル文学賞を受賞した「ボブ・ディラン」。ほぼ、同時期に活動していたビートルズ、特にジョン・レノンは、やはり大きな影響を受けていたようです。ビートルズ初期の時代から、ジョンはボブ・ディランの歌詞に注目していて、賞賛していました。

ビートルズの作品に見られるディランの影響

アルバム「4人はアイドル」に収録されいている「悲しみを(は)ぶっとばせ」。多少、パロディ風ではありますが、「ディラン・テースト」が露骨に出ている(出している?)作品です。また、「マジカル・ミステリー・ツアー」の中の曲「愛こそはすべて」でも、ディランの「語り口」の影響を感じることができます。

ビートルズに、特にジョンに大きな影響を与えたと考えられるディラン。しかしその影響は、そのサウンド面というよりは、「精神的な部分」であったと考えられます。ディランの歌詞を読めば、納得できる部分です。ディランのノーベル賞受賞はまさしくこの「歌詞」によるものですから。

ディランは当時のアメリカが、おかれていた状況(ベトナム戦争など)を非難し、自分の言葉を武器に思想を世の中に押し出していました。またそれには、それまでのポップ・ロックミュージックシーンにあふれていた商業主義をも打破するパワーを持ち合わせていました。

ビートルズ自身が、それまでのポップ・グループの概念を超えて、大きく成長していった背景のひとつには、このディランの存在がかなり大きかったのは間違いない事実でしょう。

ディランの方もビートルズの影響を受けていた?!

一方、ディランも当時のビートルズ(ブリティッシュ・ロック・シーン)の影響を受け、65年頃にそれまでのアコースティック・ギターを「エレキ」に持ちかえて、フォーク・スタイルにビートを付け加えるようになります。※当時、ディランがアコースティックからエレキにギター持ちかえた事には、賛否両論(反対意見が多かった!)ありました。

後に、ディランのそれは「フォーク・ロック」と呼ばれるようになります。それまでのポップ・ロック・ソングには見られなかった「知的な歌詞」とロック・サウンドが上手く融合した新しいジャンルの誕生でした。

また、ビートルズの影響は、ディランの作品でも感じることができます。たとえば「雨の日の女」や「アイ・ウォント・ユー」などの作品は、「ビートルズ風」と言っても過言ではない作品です。

ボブ・ディランとビートルズ(特にジョン)との出会いは、60年代のミュージック・シーンを象徴すると言っても過言ではない出来事だったのではないでしょうか。

それは、それまでの商業主義、陳腐でたいくつなラブ・ソングばかりのポップ・ロック・ミュージック・シーンのターニング・ポイント。これがその後70年代~現在に至るまでの多くのロック・ミュージック、多くのミュージシャン達に受け継がれているのです。

 

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