ビートルズのメンバー達はレコード・コレクターだった?!

 
21世紀の現在では、ラジオやテレビ放送はもちろん、CD、レコード、有料のネット配信、無料のYouTubeなどの手段を利用して、ありとあらゆる音楽を瞬時に聴く事や、「レア」なものまで入手することも不可能ではありませんが、ビートルズのメンバー達が音楽を聴いた(音楽に触れた)1950~60年代はまだ、いわゆる「インターネット」のない時代でした。

ビートルズの初期のサウンドルーツの主要なサウンドである「R&R(ロックンロール)」や「R&B(リズムアンドブルース)」は、アメリカでレコードがリリースされ、主にアメリカ国内で流行り、聴かれていた音楽でした。当時、ビートルズが暮らしていたのはイギリス。インターネットもない時代、さて、ビートルズのメンバー達はどのようにして「R&R」や「R&B」に触れ、それらのサウンドを聴いていたのでしょうか。

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ビートルズはレコード・コレクターだった?!

1950~60年のはじめ頃、イギリスのラジオやテレビ番組で「R&R」や「R&B」に触れる機会はほとんど皆無といっていい状態でした。ですから、自分で手に入れるしかありません。ビートルズのメンバー達が当時暮らしていたのは、ご存知イギリスのリヴァプールという街。ブライアン・エプスタイン(後の、ビートルズのマネージャー)がリヴァプールでレコード店を経営していた頃、そのお店にビートルズのメンバーが頻繁に通っていたそうです。ビートルズのメンバーは「いいレコード(サウンド)」を見分けるのが上手かったとか。当時イギリス国内ではほとんど知られていない「R&R」や「R&B」のミュージシャンやサウンドを誰よりも早く聴いていたかもしれません。

「リヴァプール」という街がビートルズに見方した?!

リヴァプールはマンチェスターと並ぶイギリスの有名な港町で、首都のロンドンほどではないにしろ、比較的外国からの文化が入ってきやすい街だったようです。「ビートルズ革命」という本の中でジョン・レノンはリヴァプールのことを、「アメリカからブルースのレコードを持って船乗りたちが、船で港に帰ってくるところ」と言っています。

このような街の特徴から、リヴァプールでアメリカの音楽シーンの情報やレコードを入手するのは、イギリス他の街と比べて比較的容易であったことが推測されます。

まだアメリカでも「R&R」「R&B」は浸透していなかった!

50~60年代にかけての時代は、アメリカでさえも「R&R」「R&B」は、一部のマニアック(熱狂的)な若者達にしか支持されず、一般的には浸透していなかったようです。

「R&R」「R&B」の扱いは、アメリカですらこんな状態でしたから、イギリスではなおさら、情報もレコード(サウンド)入手も困難であったことは容易に想像できます。

このような困難な状況でも「R&R」「R&B」の情報、レコード(サウンド)を手に入れていたとことを考えると、ビートルズのメンバー達はよほど「R&R」「R&B」に熱狂的にのめりこんでいたと思われます。現在でいう「超マニアックなレア・レコード(音楽)・コレクター」だったといえるのではないでしょうか。

当時、すでにライブで演奏していたビートルズ

イギリスで「R&R」「R&B」がメジャーになる前から、すでにビートルズは、それらの曲をカバーしクラブなどのライブで演奏していました。ビートルズのデビュー前、直前、またビートルズの初期にかけての音源(レコード、CD)などで聴くこと(ライブテイク・スタジオテイク)ができます。

ビートルズがカバーしている「R&R」「R&B」の曲は、当たり前ですが、それぞれのメンバーの好みの楽曲だったと思われます。これらの「R&R」「R&B」の曲を聴き、研究し、自分達で歌い演奏しているうちに、自分達独自のサウンド(ビートルズサウンド)を作り上げていったのではないかと思います。

当時、ビートルズ以外の若者の中にも・・・

ビートルズのメンバー達がリヴァプールでアメリカの「R&R」「R&B」の貴重なレコードを入手し、それを聴き、研究し、ライブで演奏していた頃、ロンドン郊外に住んでいたのミック・ジャガー(ザ・ローリング・ストーンズ)などのごく一部の若者(当時)も、ロンドンでブルース・ブームがはじまる何年も前から、チャック・ベリーやマディ・ウォーターズなどの「R&R」「R&B」のレコードを入手していました。ミックはシカゴ(アメリカ)のチェス・レコードからメール・オーダーで直接取り寄せていたとか。

ストーンズ・ファンの方ならご存知のミックとキース・リチャーズの再会エピソード。「幼いころから知り合いであったものの、通う学校が違い、一時離れ離れになっていたミックとキースがある日、偶然、駅で再会。キースがミックを見かけたとき、ミックは小脇に当時ロンドンでは入手困難な珍しいR&Bのレコードを抱えていた・・・」。それがきっかけで、お互いに「R&R」や「R&B」に興味があることを知りバンドを結成します。その後、同じく当時としてはマイナーだったR&Bを聴きまくり、研究していたブライアン・ジョーンズとミックとキースが出会い意気投合、あるバンドを始動します。それが「ザ・ローリング・ストーンズ」です。

リヴァプール、ロンドンと場所は違えども、まだイギリス国内で見向きもされていなかった「R&R」「R&B」にいち早く目をつけていた、ビートルズとストーンズがその後、歴史に残る(ストーンズは現役活躍中ですが)2大ビッグ・バンドになりました。もちろん運もあるでしょうが、やはり「先見の明」とそれを開花させる「才能」を持ち合わせていた人達だったのでしょう。

 

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