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ビートルズの音楽にはヨーロッパ音楽の伝統や教会音楽からの影響も感じられる

サウンドルーツ
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主にR&RやR&Bをそのサウンド・ルーツにしていたビートルズですが、活動中期ぐらいになると「エリナー・リグビー」「ヘイ・ジュード」などの作品のように「ヨーロッパの伝統的な音楽」や「教会音楽」的な影響を感じられる曲が現れてきます。

ポールの作品から感じる「教会音楽」的な雰囲気

「教会音楽」的とはいっても、もちろん「そのまま」というわけでなく「エリナー・リグビー」「ヘイ・ジュード」「レット・イット・ビー」のイメージなのですが、ビートルズの中でも特にポールが歌う作品にそれを感じることが出来ます。

賛美歌的な美しさと、ブラック・ゴスペルのようなワイルドな唱法、それに本来の持ち味であるR&Rのポップなテーストが組み合わされたビートルズ(ポール?)オリジナルの作品に仕上がっています。

名曲はポールのシンプルなピアノ奏法から生み出された

「ヘイ・ジュード」「レット・イット・ビー」などの作品からは確かに教会音楽やブラック・ゴスペルの影響は感じられますが、そこはさすがにビートルズ、もちろん「そのまま」にはなっていません。

その要因のひとつは、ポールのピアノ奏法(弾き方)だと考えます。おそらくポールはギターを中心にした曲作りをしていたと私は考えているのですが、ポールはいわゆる「ギターのリズムストローク」をそのままピアノ当てはめた、とてもシンプルな4ビートや8ビートのいわば「ポールオリジナル奏法」とでも呼べるプレイで名曲を作り出していたのではないでしょうか。

70年代の世界のミュージックシーンにも影響を与えたピアノ奏法

ポールは、このシンプルなピアノ奏法で教会音楽的な音楽や、ブラック・ゴスペル的な音楽を上手くビートルズ風(ポール風?)に仕上げています。ヨーロッパの音楽の伝統や、教会音楽のエッセンスを上手く取り入れて、全く新しい感覚の作品を作り出したといっても過言ではないでしょう。

またポールは、ビートルズ解散後もこのシンプルなピアノ奏法をさらに発展させて、数々の名曲を生みだしています。(特に8ビートの作品。)

また、実はこれらは1970年代中期から後期ににかけての世界のポップ・ミュージックシーンに大きな影響を与えていて、ここ日本においても当時の歌謡曲を聞くとそれとわかるリズムが氾濫しています。

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