ビートルズのレコーディング・プロデューサーであった人。その名はジョージ・マーティン。もちろん、彼はビートルズのメンバーではなく、プロデューサーという立場でしたが、ビートルズのほぼ全作品の音楽プロデューサーを務めて「5人目のビートルズ」とも呼ばれています。
専門的な音楽知識でビートルズを助けたジョージ・マーティン
プロデューサーであったジョージ・マーティンビートルズの楽曲の核の部分にどれだけの影響を及ぼしたのかまでは定かではありませんが、ギター、ベース、ドラムスを中心のR&Rバンドであったビートルズがアルバム内でクラシック的なアプローチをすんなりこなせたのはジョージ・マーティンがいたからに他ならないのではと考えています。
たとえば、「イエスタデイ」の弦楽四重奏のストリング・アレンジは、「ジョージ・マーティン作」といっても過言ではないでしょう。もちろん、「イエスダデイのバックにバイオリンを使いたい」などのアイディアはポールが出したのかもしれませんが、その天才的な閃きを具体化したのはジョージ・マーティンの専門的知識だったと思われます。
時にはピアノ・プレイヤーとしてもビートルズをサポート
アルバム「ラバー・ソウル」の「イン・マイ・ライフ」の間奏ではあのエリザベス調というかバッハ調というか有名なピアノ・ソロをジョージ・マーティンが弾いています。
また、アルバム「ビートルズ・フォー・セール」に収録されているチャック・ベリーのカバー「ロック・アンド・ロール・ミュージック」のバックにに流れる軽快なR&Rピアノもジョージ・マーティンのものです。
コンサート(ライブ)のステージ上で、ビートルズの4人のメンバーとジョージ・マーティンがプレイすることはさすがになかったようですが、彼が「5人目のビートルズ」と呼ばれていたのは当然かもしれません。
ビートルズの大成功に不可欠だったジョージ・マーティンの存在
R&RやR&Bをベースにして音楽界を突き進んできた「怪物ビートルズ」が、その後、それだけでなく多彩な音楽性を持ったアルバムの製作を可能にしたのはジョージ・マーティンがいたからと言っても間違いないでしょう。
ジョンやポールのユニークで、天才的な閃きやアイディアを実際に具体化して、レコーディングを可能にしたジョージ・マーティン。ビートルズのメンバーの中ではポールと一番音楽性が近かったようで、ビートルズ解散後も一緒に仕事をしています。
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