「THE BEATLES(ザ・ビートルズ/通称:ホワイトアルバム)」は、英国において9枚目のアルバムとして発表された2枚組みのLPです。正式なアルバム名は「THE BEATLES」ですが、通称「ホワイトアルバム(THE WHITE ALUBUM)」という名前で知られています。
メンバーの単独行動が目立ち始めた時期でもあり、メンバー4人の「個」が注目されがちで、ビートルズの「解散への序章」とも呼ばれることもあるこのアルバムですが、収録されている曲には「ライブ感」があり、より「バンド感」も感じられるアルバムに仕上がっていて、ビートルズのバンドとしての成長や成熟を実感できるアルバムとなっています。
このアルバム「THE BEATLES」は、全英チャート10週連続1位、全米チャートでは、通算9週1位に輝きました。
※1968年11月発売
『ザ・ビートルズ』収録曲※CDディスク2枚として
【CD 1】
- Back In The U.S.S.R.
(バック・イン・ザ・U.S.S.R) - Dear Prudence
(ディア・プルーデンス) - Glass Onion
(グラス・オニオン) - Ob-La-Di, Ob-La-Da
(オブ・ラ・ディ、オブ・ラ・ダ) - Wild Honey Pie
(ワイルド・ハニー・パイ) - The Continuing Story Of Bungalow Bill
(コンティニューイング・ストーリー・オブ・バンガロウ・ビル) - While My Guitar Gently Weeps
(ホワイル・マイ・ギター・ジェントリー・ウィープス) - Happiness Is A Warm Gun
(ハッピネス・イズ・ア・ウォーム・ガン) - Martha My Dear
(マーサ・マイ・ディア) - I’m So Tired
(アイム・ソー・タイアード) - BlackBird
(ブラックバード) - Piggies
(ピッキーズ) - Rocky Raccoon
(ロッキー・ラックーン) - Don’t Pass Me By
(ドント・パス・ミー・バイ) - Why Don’t We Do It In The Road?
(ホワイ・ドント・ウィ・ドゥ・イット・イン・ザ・ロード) - I Will
(アイ・ウィル) - Julia
(ジュリア)
【CD 2】
- Birthday
(バースデイ) - Yer Blues
(ヤー・ブルース) - Mother Nature’s Son
(マザー・ネイチャーズ・サン) - Everybody’s Got Something To Hide Except Me And My Monkey
(エヴリボディーズ・ゴット・サムシング・トゥ・ハイド・エクセプト・ミー・アンド・マイ・モンキー) - Sexy Sadie
(セクシー・セディ) - Helter Skelter
(ヘルター・スケルター) - Long, Long, Long
(ロング・ロング・ロング) - Revolution 1
(レボリューション 1) - Honey Pie
(ハニー・パイ) - Savoy Truffle
(サボイ・トラッフル) - Cry Baby Cry
(クライ・ベイビー・クライ) - Revolution 9
(レボリューション 9) - Good Night
(グッド・ナイト)
作詞・作曲
- (Lennon-McCartney) 1-1.2.3.4.5.6.8.9.10.11.13.15.16.17
- (Lennon-McCartney) 2-1.2.3.4.5.6.8.9.11.12.13
- (Harrison) 1-7.1-12.2-7.2-10
- (Starkey) 1-14
アルバム内シングルリリース曲
・なし
※解散(1970年)までにイギリス本国で発表したシングル
ビートルズ豆知識
このアルバム製作は順調に進んだというわけではありませんでした。製作途中には、メンバー間のいざこざ(リンゴの一時戦線離脱など)や、ビートルズの計画性のないレコーディングに嫌気をさしたプロデューサーのジョージ・マーティンが置手紙を残して休暇をとってしまったりと、スタジオ内の雰囲気は決してよいものではなく、メンバー間にも緊張感があったようです。
プロデューサーのジョージ・マーティンが不在だった時期には、彼の部下であったまだ若いクリス・トーマスが受け持つ(へルター・スケルターなど)こともありました。「へルター・スケルター」は、まるでその後のミュージック・シーン(ハード・ロックやパンク、メタルなど)を予感させるような、ビートルズの楽曲の中では荒々しい部類に入る曲ですが、プロデュースをジョージ・マーティンではなく、クリス・トーマスが受け持ったことで、この荒々しい曲がアルバムに収録されたといってもいいかもしれません。
なお、これは余談になりますが、クリス・トーマスはのちにセックス・ピストルズのアルバム「勝手にしやがれ!!(Never Mind the Bollocks, Here’s the Sex Pistols)」をプロデュースしています。
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