「The Beatles Anthology 3(ザ・ビートルズ・アンソロジー3)」は、1996年に発売された、ビートルズのCD(2枚組)アルバムです。その後、3枚組のLPレコードとしても発売されました。
このアルバムはいわゆるオリジナル・アルバムではありませんが、基本的にビートルズのオリジナル・アルバム「THE BEATLES(ザ・ビートルズ/ホワイト・アルバム)」から「LET IT BE(レット・イット・ビー)」までの期間にスタジオで録音された未発表曲や、別テイク、デモ・バージョン音源などが収録されています。
※1996年 CD(2枚組)発売
『ザ・ビートルズ・アンソロジー3』CD収録曲
【CD 1】
- A Beginning
(ア・ビギニング) - Happiness Is A Warm Gun
(ハッピネス・イズ・ア・ウォーム・ガン) - Helter Skelter
(ヘルター・スケルター) - Mean Mr. Mustard
(ミーン・ミスター・マスタード) - Polythene Pam
(ポリシーン・パン) - Glass Onion/Demo
(グラス・オニオン) - Junk
(ジャンク) - Piggies
(ピッギーズ) - Honey Pie
(ハニー・パイ) - Don’t Pass Me By
(ドント・パス・ミー・バイ) - Ob-La-Di, Ob-La-Da
(オブラディ・オブラダ) - Good Night
(グッド・ナイト) - Cry Baby Cry
(クライ・ベイビー・クライ) - Blackbird
(ブラックバード) - Sexy Sadie
(セクシー・セディー) - While My Guitar Gently Weeps
(ホワイル・マイ・ギター・ジェントリー・ウィープス) - Hey Jude
(ヘイ・ジュード) - Not Guilty
(ノット・ギルティ) - Mother Natures Son
(マザー・ネイチャーズ・サン) - Glass Onion/Take 33
(グラス・オニオン) - Rocky Raccoon
(ロッキー・ラクーン) - What’s The New Mary Jane
(ホワッツ・ザ・ニュー・メリー・ジェーン) - Step Inside Love/Los Paranoias
(ステップ・インサイド・ラヴ/ロス・パラノイア) - I’m So Tired
(アイム・ソー・タイアード) - I Will
(アイ・ウィル) - Why Don’t We Do It In the Road
(ホワイ・ドント・ウィー・ドゥー・イット・イン・ザ・ロード) - Julia
(ジュリア)
【CD 2】
- I’ve Got A Feeling
(アイヴ・ガッタ・フィーリング) - She Came In Through The Bathroom Window
(シー・ケイム・イン・スルー・ザ・バスルーム・ウィンドー) - Dig A Pony
(ディグ・ア・ポニー) - Two Of Us
(トゥ・オブ・アス) - For You Blue
(フォー・ユー・ブルー) - Teddy Boy
(テディ・ボーイ) - Rip It Up/Shake, Rattle And Roll/Blue Suede Shoes
(リップ・イット・アップ/シェイク・ラトル・アンド・ロール/ブルー・スエード・シューズ) - The Long And Winding Road
(ザ・ロング・アンド・ワインディング・ロード) - Oh! Darling
(オー!ダーリン) - All Things Must Pass
(オール・シングス・マスト・パス) - Mailman, Bring Me No More Blues
(メイルマン・ブリング・ミー・ノー・モア・ブルース) - Get Back
(ゲット・バック) - Old Brown Shoe
(オールド・ブラウン・シュー) - Octopus’s Garden
(オクトパスズ・ガーデン) - Maxwell’s Silver Hammer
(マックスウェルズ・シルヴァー・ハンマー) - Something
(サムシング) - Come Together
(カム・トゥゲザー) - Come And Get It
(カム・アンド・ゲット・イット) - Ain’t She Sweet
(エイント・シー・スウィート) - Because
(ビコーズ) - Let It Be
(レット・イット・ビー) - I Me Mine
(アイ・ミー・マイン) - The End
(ジ・エンド)
作詞・作曲
- (Lennon-McCartney)CD 1:2~6.9.11~15.17.19~21.24~27
- (Lennon-McCartney)CD 2:1~4.8.9.12.15.17.20.21.23
- (Lennon-McCartney-Harrison-Starkey)CD 1:23
- (Lennon)CD 1:22
- (McCartney)CD 1:7 CD 2:6.18
- (Harrison)CD 1:8.16.18 CD 2:5.10.13.16.22
- (Starkey)CD 1:10 CD 2:14
- (Martin)CD 1:1
- (Blackwell-Marascalco)CD 2:7(Rip It Up)
- (Calhoun)CD 2:7(Shake, Rattle And Roll )
- (Perkins)CD 2:7(Blue Suede Shoes)
- (Roberts-Katz-Clayton)CD 2:11
- (Ager-Yellen)CD 2:19
ビートルズ豆知識
「The Beatles Anthology 3(ザ・ビートルズ・アンソロジー3)」は、ビートルズの歴史を振り返るプロジェクトの一環として1995年に発売された「The Beatles Anthology 1(ザ・ビートルズ・アンソロジー1)」、「The Beatles Anthology 2(ザ・ビートルズ・アンソロジー2)」続く第三弾として1996年に発売されました。
※「ザ・ビートルズ・アンソロジー1」「ザ・ビートルズ・アンソロジー2」「ザ・ビートルズ・アンソロジー3」の3部作。
先に発売されていた「ザ・ビートルズ・アンソロジー1」には、「Free As A Bird (フリー・アズ・ア・バード)」、「ザ・ビートルズ・アンソロジー2」には、新曲「Real Love(リアル・ラヴ)」が収録されていましたがこの「ザ・ビートルズ・アンソロジー3」には残念ながらこのような新曲は収録されませんでした。
このアルバムの注目ポイントとしては、基本的にビートルズのオリジナル・アルバム「THE BEATLES(ザ・ビートルズ/ホワイト・アルバム)」から「LET IT BE(レット・イット・ビー)」までの期間のテイクを収録していることもあり、ビートルズとしての円熟はもちろんですが、4人のメンバーそれぞれの嗜好性やその後(ビートルズ解散後)の方向性が聞けるところではないでしょうか。「Lennon-McCartney」の陰に隠れがちだったジョージの作品(8曲収録)、リンゴの作品(2曲収録)また、その後のソロ・アルバムに収録される曲もこのアルバムで聴くことができます。
「ザ・ビートルズ・アンソロジー」は、「ザ・ビートルズ・アンソロジー1」、「ザ・ビートルズ・アンソロジー2」、「ザ・ビートルズ・アンソロジー3」の3部作となっていて、この「ザ・ビートルズ・アンソロジー3」が、その最終便です。
「ホワイトアルバム」の頃から解散までのビートルズのメンバーの関係は、相当ギクシャクしていて、ファンからすると残念な時期でもあるのですが、メンバーそれぞれの「個性」がわかる曲が聴ける時期でもあります。
また、この「ザ・ビートルズ・アンソロジー3」は、「ザ・ビートルズ・アンソロジー2」と同様に、それほどコアなビートルズ・ファンでなくても十分に楽しめる内容(収録曲)になっています。
「ザ・ビートルズ・アンソロジー」シリーズに関しては、ビートルズ初心者の方なら「ザ・ビートルズ・アンソロジー2」か「ザ・ビートルズ・アンソロジー3」から入って、最後に余裕があれば「ザ・ビートルズ・アンソロジー1」を手に入れるという形がいいのではないかと思います(もちろん、すべて聴くことをおすすめですが!)。
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