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あまり「エフェクター」を使わなかったビートルズだが・・・

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現在の音楽シーンでは、当たり前のように使われてる「エフェクター」。※なお、ここでいう「エフェクターとは」音響効果を与える機器のこと。ビートルズはあまり多くのエフェクターは使っていません。ただ、実際には60年代にはそれほどエフェクターの種類がなかったので、使っていなかった・・・というのは正確ではないかもしれません。

あまりエフェクターを使用しなかったビートルズ

ビートルズは、使ったエフェクターの種類こそ少ないですが、その使い方は「独創的」でサウンド面で充分な効果を上げています。

アルバム「4人はアイドル」の中の曲「アイ・ニード・ユー」、そして「ラバー・ソウル」の中の曲「ウェイト」で、ジョージは「ヴォリューム・ペダル」というエフェクターを使っています。サウンドは、「ファ・フウァー」のように聴こえる部分です。

ヴォリューム・ペダルは、ヴォリューム・コントロール部分がペダルと連動していて、ペダルの上下動に合わせてヴォリュームが「0から10」へと変化します(足でペダルをコントロールします)。

ジョージは、ヴォリュームをあらかじめ「0」にセットしておいて、弦を弾き、ピッキング・アタックが弱くなって(無くなって)からペダルをコントロールして「0」から「10」にヴォリュームを上げることにより、あの「フウァー」というサウンド効果を得ています。

ポールはベースに「ファズ」を使った!

「ファズ」というエフェクターは、現在のエフェクターでは「ディストーション」とほぼ同じと考えればわかりやすいです(実際には「別物」ですが、ここでは詳細は省きます)。簡単にいうと音を「歪ませる」効果を生み出すものです。

ポールは、アルバム「ラバー・ソウル」の「嘘つき女」でベースにこのエフェクター「ファズ」を使用しています。ノーマルのベース音にファズ・トーン・ベースで同じフレーズ(ベース・ライン)を、多重録音しています。

また、アルバム「リボルバー」の「シー・セッド・シー・セッド」のギターは、ポールのプレイではないかと推測されていますが、ここでも「ファズ」が使われています。ただ、ここでは「歪み」を前面に出さずに、トーンにアタックを加える形でファズを使用。「歪み系」を使いながらも「一味違う」サウンドに仕上げています。

アルバム「レット・イット・ビー」ではじめて使われた「ワウワウ」

「ワウワウ」は、トーン・コントローラーがペダルと連動していて、ペダルを足で上下に動かす(踏んだり、戻したり)と、トーンが「0」から「10」にスピーディーに変化することで、音に「ワウワウ」という効果を与えるエフェクターです。

「ワウワウ・サウンド(効果)」は、後期のアルバム「レット・イット・ビー」の「アクロス・ザ・ユニバース」でそのサウンド(効果)を聴くことができます。

また、エフェクターとは少し異なるかもしれませんが、名曲「レット・イット・ビー」の間奏のギター・ソロでジョージは、ハモンド・オルガン用のスピーカー「レズリー・スピーカー」にテレキャスターを通して独特なサウンドで弾いています。※レット・イット・ビーのギター・ソロにはいくつかのバージョンがあります。

参考までに・・・レズリー・スピーカーのようなサウンドを再現したいのならば、現在のエフェクターに置き換えると「フェイザー」というエフェクターが一番近いサウンドかもしれません。

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