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ビートルズが使用したキーボード系楽器は少ないが・・・

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基本的にギター(×2)・ベース・ドラムという構成であったビートルズが、キーボード系の楽器を使用する機会は少なかった(特に初期~中期)のですが、ファンのみならず多くの人に知られているビートルズの名曲の中にはキーボード系楽器がメインになっていることもあります。

ピアノは「ブリュートナー」と「スタンウェイ」

ビートルズのスタンダード・ナンバーとして、ファンに親しまれている楽曲では、そのほとんどが「ブリュートナー」と「スタンウェイ」が使用されています。

「ブリュートナー」は映画「レット・イット・ビー」でも使っているアコースティック・ピアノで、ご存知の方も多いと思います。「スタンウェイ」は、アルバムビートルズ・フォー・セール」あたりまで使用されていたアコースティック・ピアノです。「ブリュートナー」「スタンウェイ」共にいわゆるピアノの「銘器」。ビートルズのピアノの名曲はこの2台から生み出されていたのです。

アコースティック・ピアノだけでなく「エレピ」も!

もちろん、エレクトリック・ピアノも使用していました。アルバム「4人はアイドル」では、ホーナーの「エレピ」コンボ・ピアネットが、収録曲に使用されていています。「ザ・ナイト・ビフォア」「ユー・ライク・ミー・トゥ・マッチ」「テル・ミー・ホワット・ユー・シー」の3曲。

なお、「ディジー・ミス・リジー」でも、エレクトリックなキーボード・サウンドが聴けますが、これは、前出のホーナー・
コンボ・ピアネットではなく、ヴォックスのコンボ・オルガンではないかと思われます。

ハモンド・オルガンB3

アルバム「ビートルズ・フォー・セール」の収録曲「ミスター・ムーンライト」では、ハモンド・オルガンが使用されています(ポールがプレイしている)。

ハモンド・オルガンとは、簡単にいうと、よく教会などにあるパイプ・オルガンのサウンドを、よりコンパクトな楽器で、そのサウンドを出せるように作られたものです(1934年頃)。

ハモンド・オルガンが作られた数年後(1940年頃)に、「レズリー・スピーカー」が完成したことにより、レズリー・スピーカーを通したその「ハモンド・サウンド」は、さらに素晴らしいものとなりました。

ビートルズが使用していたハモンド・オルガン(機種)は「B3」と呼ばれる機種で、当時のビートルズ以外のキーボード・プレイヤーも、ほとんどがこの「B3」を愛用していました。

「チェンバロ」と「メロトロン」

「サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド」と
「マジカル・ミステリー・ツアー」。この2つのアルバムでは、以前より一層、キーボードが一段と多用されるようになります。アコースティック・ピアノ、ハモンド・オルガンをはじめに、「チェンバロ」や「メロトロン」も使用されています。

チェンバロは、「ハープシコード」「クラブサン」とも呼ばれるキーボードで、ピアノの前身といえる楽器です。ビートルズのアルバム収録曲の中では「愛こそはすべて」「フィクシング・ア・ホール」でそのサウンドを聴くことができます。

メロトロンは、イギリス製のエレクトリック・キーボードで、磁気テープを使用したキーボード。たとえば、その磁気テープにストリングスを録音しておけば、その録音したキーを押すだけで簡単に録音しておいたストリングス・サウンドが出せます。わかりやすくいうと「テープ・レコーダー」のようなものです。

しかし、普通の「テープ・レコーダー」とは違い、コード・プレイも可能なので、当時としては、とても便利な楽器でした。
ただし、やはりその音質は本物の楽器には及ばなかったようです。

アルバム「レット・イット・ビー」に収録されている中の1曲、「ザ・ロング・アンド・ワインディング・ロード」のコーラスはメロトロンで作られています。

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