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ビートルズ時代、バイオリン・ベース以外にポールが手にしたベース「リッケンバッカー・4001」

リッケンバッカー・4001
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ビートルズ時代のポールがプレイしたベースといえば、まず第一にカールヘフナー・ベース(いわゆるバイオリンベース)を思い浮かべる方が多いのではないかと思いますが、カールヘフナー・ベース以外にもポールがビートルズ時代使用したベースが2本ありました(私の知る限りで!)。

この記事ではそのうちの1本、「リッケンバッカー・4001」について少し書いてみたいと思います。

リッケンバッカー・4001

リッケンバッカー・4001とは、先にリッケンバッカー社から発表されていたベース「4000」の上位機種として、1ピック・アップでシンプルだった「4000」モデルにもう1つピック・アップを追加した形で発表されました。

リッケンバッカー・4001の特徴

リッケンバッカー・4001の主な特徴は、ピック・アップの搭載数(1⇒2)以外の基本的なスペックは先に発表されていた「4000」とほぼ同様で、ボディは、ベースとしては大型でメイプル素材のソリッド・タイプ・ボディ。ネックには同じくメイプルの「スルー・ネック」構造になっています。この構造はリッケンバッカー・ベース独特のアタックの効いた硬めのサウンドと長いサスティーン(音の伸び)を創り出すのに一役買っています。

2個のピック・アップは、リッケンバッカーのオリジナルで、コントロール系統は2ボリューム・2トーン、3ポイント・トグル・スイッチでピック・アップをセレクトできるようになっています。サウンドの特徴としては「硬く」「抜けのいい」リッケンバッカー・ベース独特のベース・サウンド。特にリア・ピックアップをセレクトして弾くとこのサウンドが実感できます。

ポールが入手したリッケンバッカー・4001は「試作」モデル?

リッケンバッカー・4001は、当時から現在に至るまで販売されていますが、ポールが入手したリッケンバッカー・4001は試作的なモデルではないかと思われます。見た目でわかる大きな違いはそのネック部分の指板。指板部分のポジション・マークが通常の4001のポジション・マーク(三角形っぽいやつ)とは異なり、「4000」に施されていた「ドット」になっています。
ポールが入手したリッケンバッカー・4001は、ノンリバース・タイプで、アルバム制作時期としては「リボルバー」を制作していた頃だといわれています。ただ、残念ながらこのファイアーバードⅦがどの曲で使用されたかについてははっきりと分かっていないようです。

「4001」は、どの曲、どのアルバムでプレイしてたのか?

ポールはリッケンバッカー・4001を、ビートルズ時代から、解散後のウイングスやソロ活動、そして現在に至るまでカールヘフナー・ベース同様に愛用しているので、リッケンバッカー・4001のサウンドの特徴を知るのはそんなに難しくないと思います。

ただ、ポールがどの曲、どのアルバムでリッケンバッカー・4001を使用していたかは私自身の知る限りでは定かではありません。残っている映像からだと「All You Need Is Love(愛こそはすべて)」映画「マジカル・ミステリー・ツアー」の印象があり、時期的にはこの「マジカル・ミステリー・ツアー」や「サージェント~」、「ホワイト・アルバム」ぐらいの時期(曲)に使用していたのではないか?と思っています。

この時期のビートルズはライブ活動はせず、スタジオ・ワークが主な活動だったので、使用楽器を特定するのは難しいですね・・・。必ずしもプロモーションビデオや映画で使用している楽器をレコーディングで使ったとは限らないですし。

リッケンバッカー・4001は、ポールだけでなく、ザ・フーのジョン・エントウィッスル、イエスのクリス・スクワイアやディープ・パープルのロジャー・グローヴァーなど数多くの名だたるベーシスト経ちもプレイしていているので、そのアルバムやDVDなどを聴いてみるといいんじゃないかな思います。

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